頑張って大企業に入ったはいいけど、どうにもしっくりこなくて辞めたい。転職したいけど周りに反対されるし、安定した生活も手放すのはもったいない気もしてきた・・・。本当にこのまま、大企業を辞めても大丈夫なのかを知りたい。
仕事してると発狂しそうになる。もう大企業勤め辞めたい。脳味噌も十分使ったよ…。
— さや (@POM_POM_POMMES) March 10, 2020
日系大企業である前職を辞める時ってもちろん不安も大きかったけど「おれは個の力で…生き残っていくんだ!」みたいな気持ちもなかったかというとウソになる気がしていて、人生の先輩たちから見たら微笑ましくも不遜に見えたんだろうなぁと今思う
— Ashigaru_Consul (@ashigaru_consul) March 6, 2020
大企業に就職したけれど、会社の方針について行けなくて辞めた何人もの話しを聞くことになった。お店は人生の勉強の場だった。良心を守って出世コースから外れるか、心を売って安定を求めるか。正しさの解る人と解らなくなる人の違いを知った。
— kyo-koの想い (@Kyoko00811117) March 20, 2022
今回はこんなお悩みにお答えしていきます。
・大企業を辞めたい時に考えること【結論】
・大企業を辞めて失うもの【大したものはない】
・大企業を辞めたいと思う理由5選【よくある】
・大企業を辞めたいなら辞めてもいい【気持ちに素直に】
・大企業を辞めたいと思って辞めた実体験
【この記事を書いた人】
頑張って入った大企業を辞めるのって、すごく怖いですよね。今までの王道から外れることには、不安を感じるものです。
大企業って、とても働きやすいところが多いと思います。
ブランド力や社会的信用、給与、福利厚生など、労働環境がとても整っていますよね。いわゆるホワイト企業なところが多いわけです。
ただ、その大企業から飛び出していく人もいます。私もその一人なわけですが、やはり大企業を辞めたいと思っても、怖くてなかなか行動に移せないこともあります。
- 頑張って大企業入ったから・・・
- 転職する経験やスキルもないし・・・
- 今のところで頑張るのが一番安心・・・
大企業から飛び出すべきでない理由をあげればキリがないはずです。
なので、今回は大企業を辞めてもいいのかに焦点を当てて解説していきます。前半では大企業を辞める前に考えるべきことを解説しつつ、後半では大企業を辞めても死ぬわけじゃないということを解説していきます。
この記事を読み終えることで、大企業を辞めてもいいのかどうかがわかるはずです。
では、さっそくいきましょう!




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大企業を辞めたい時に考えるべきこと【結論】


結論から言うと、大企業を辞めていなら辞めてOKです。
ただ、大企業を辞めたいと思っても、なんとなく辞めてしまっては絶対に後悔します。辞めたいと思っても、一度よく考えることも必要です。



大企業を辞めたい目的や理由は何か
もし大企業を辞めたいと思ったとしても、「何のために」辞めるのかは明確にしておかないといけません。
どうしても嫌で仕方ないなら勢い辞めてもいいですが、そうではないならしっかりと目標や理由は明確にしましょう。
ここがしっかりしていないと、辞めたあとはどうすればいいのかが分かりません。何かの目標や目的があって、その手段として大企業を辞めるという選択をするべきです。
大企業を辞める理由や目的を明確にしておく。
- なぜ辞めたいと思っているのか?
- 今の大企業では叶えにくい目標なのか?
- 辞めることで目標に近づくのか?
などを自分の中で明確にしていきましょう。



自分の価値観【大企業と合うのか】
目標や目的がぼんやりとしている場合は、自分の価値観を考えてみることもしましょう。
例えば、
- 成長
- 安定
- 挑戦
- 貢献
- やりがい
- 人間関係
などですね。
これは人それぞれなので、自分のなかで大切な価値観を何個か考えてみます。
大企業での働き方が自分の価値観を合うのかを確認します。もし、大切な価値観が「挑戦」なのであれば、大企業で働くことは少し向いていないのかもしれません。むしろ「安定」などの価値観が大切なら、大企業は向いていますよね。
つまり、自分の向き不向きや求めているものを明確にしておきましょう。この価値観が合うかどうかは大事です。



大企業を辞めて失うもの【大したものはない】


明確な目標や価値観を理解できたとしても、客観的にみて失うものはあります。
「決めて断つ」と書いて「決断」です。何かを得るのであれば、必ず何かを失う必要があります。ここでは、大企業を辞めることで失いものを解説していきます。



社会的信用
もし、ベンチャーや知名度の低い会社に転職するのであれば、大企業の看板のような社会的信用は失います。
身近なところで言えば
- クレジットカード
- 賃貸
- 融資
などの信用審査を通すものに関しては、少なからず影響があるでしょう。どうしてもブランド力のある大企業の方が、信用はあります。
他にも細かいところで言えば、
- 結婚相手
- 取引相手
- 親族
などへの影響も考えられます。
ですが、これはあくまでも会社のブランド力の信用です。あなた自身の信用ではないので、自分個人で価値を高めていく覚悟が必要になります。
安定感
大企業は組織として成熟しているところが多いので、売上が安定しています。
今の時代は一概に言い切れませんが、基本的には急にクビになることもないですし、毎月安定して高めの給料をもらうことができます。
福利厚生も充実していることが多いので、高めの給料だけでなく福利厚生の面からも経済的なサポートを受けることができます。
ここらへんから、心の安心感にもつながります。給料を安定的に貰えますし、ブランド力もありますからね。
あとは企業内でのキャリアプランもある程度決まっていることが多いので、自分の将来設計を安定して描きやすいということもあります。
自分の道を進む場合は、自分でキャリア設計を行っていく必要があります。
その分得るものもある
先ほども「決めて断つ」と書いて「決断」をいう話をしましたが、失う分はもちろん得るものもあります。
得るものはそれぞれ異なりますが、別に大企業を辞めるからといってすべてを失うわけではありません。
ベンチャーに転職して成長や役職を手に入れる人もいれば、中小企業に転職して自分の市場価値を上げる人もいます。






大企業を辞めたいと思う理由5選【よくある】


羨ましがられる大企業ですが、辞めたいと思う理由が意外と転がっているものです。ここではよくある大企業を辞めたいと思う理由を解説していきます。
- スキルが身につかない
- 無能が人が多い
- 社内政治
- 年功序列
- 減点主義
1. スキルが身につかない
大企業だと必然的に下請け的な仕事がなくなり、指示をする立場になることが多いです。故に、自分で手を動かすことはあまりありません。
つまり、実用的なスキルを身につけるシーンがありません。基本的には、企画や調整ばかりなのが実態です。
そうなると、市場価値を心配して辞めたくなる気持ちもわかります。



2. 無能な人が多い
大企業でびっくりするのは、意外と無能な人が多いことです。仕事を全然しないのに、自分の倍以上の給料をもらっていることなんてザラにあります。
今では年功序列も崩されつつありますが、いまだにそういった風潮はあります。
そうなると一生懸命仕事をするのがバカらしく思えてくるでしょう。どれだけ頑張っても、頑張らない人がたくさん給料もらっているわけですからね。



3. 社内政治
大企業だと避けて通れないのが、社内政治です。大きな組織ですので、大なり小なり必ず派閥みたいなものがあります。
なので、出世や自分の待遇に関しても、権力者に気に入られるかが重要になってきます。実力だけではどうにもなりません。
権力者に必要以上に媚びないといけないのは、うんざりなることもあるでしょう。
4. 年功序列
今ではまだマシになってきましたが、いまだに年功序列の風潮は残っているところが多いです。出世の行列ができており、残念ながらなかなか若手にはチャンスが回ってきません。
早めに昇進や昇給はしたいものですが、それが叶いづらい事実は辞めたくなる理由になるでしょう。まだ実力主義なら努力次第で結果は出せますからね。
行列が進むまでは待つしかありませんし、待っていては数年〜数十年かかることもあります。
5. 減点主義
大企業だと「仕事はできて当たり前」という雰囲気が漂っており、ミスしないことが重要視されています。なので、減点主義なわけですね。
特に一度失敗しただけでも、出世街道から外されることもあります。それぐらい、失敗には厳しい状態なのです。
そんな状態だと、誰も新しいことなどしようとしません。ミスの確率が高いわけですからね。そういった状況から辞めたいと思う時もあるでしょう。



大企業を辞めたいなら辞めてもいい【素直に】


辞める前に考えることや、辞めると失うものについて解説してきました。
ちょっとネガティブになってしまうかもしれませんが、大企業を辞めたからといって死ぬわけではありません。
必要以上に怖がらずに、自分の進路を考えていきましょう。
大企業以外にもたくさんの企業がある
大企業を辞めたい場合だと、他に転職が考えられる企業数は膨大な数字になります。
出典:中小企業庁
中小企業庁の発表によると、2016年の段階で日本の企業数は約350万社ほどと発表されています。
今までは大企業の目線だけでしか見ていなかったかもしれませんが、そこから視野を広げてみるとこれだけの企業が存在しています。
相当なこだわりや、自分の市場価値があまりに低い場合でなければ、転職できるところなんていくらでもあります。別に大企業を辞めたからといって、働けずに生きていけないというわけではありません。
大企業を辞めたいとしてもバイアスは大きい
そう分かってはいても、なかなか冷静に判断できないのが人間です。
サンクコストバイアスとは、「何かに手を出したり買ったり関係ができた時に、お金や時間を既に使ってしまい回収不可能なため後には引けなくなり、合理的な判断が難しくなる人間の認知的な傾向」のことをいう。
出典:Team Hackers
バイアスの一つに「サンクコストバイアス」というものがあります。簡単に言ってしまえば「もったいない病」みたいなものです。
おそらく大企業に入るためには、それ相応のお金や時間をかけてきたはずです。
学歴にお金や時間を使ってきたのかもしれませんし、就職活動や今までの社内のキャリアにかけた時間もたくさんあるでしょう。
それが故に、大企業から飛び出すことに抵抗を感じてしまいます。一度、ゼロベースで考えるようにしましょう。
つまりは、もう一度就活をするのであれば、今の大企業を同じようにもう一回選ぶのかを考えます。
Yesであれば今の会社を辞めない方がいいですし、Noであれば今後のキャリアを考えていく必要があります。
勇気がいるかもしれませんが、いつかは行動しないと永遠と今の企業に囚われていくことになります。






実際に飛び込まないと分からない
ここまで色々と解説してきましたが結局、大企業を飛び出して本当に正解なのかは神様にしか分かりません。
ある程度は失敗しないように方向づけはできますが、本当に辞めてよかったのかどうかは結果論です。
とにかく、行動して体験してみないと分かりません。
なので、一度転職をしてみてやっぱり大企業がよかったなと思うのであれば、大企業に戻るという選択も全然ありです。
人手不足ということもあって、出戻りなどを受け入れる企業もたくさんあります。
私の友人も一度転職しましたが、あまり上手くいかなかったので大企業に戻っています。
大企業を辞めたいなら自分の市場価値を確認
もし大企業を辞めて転職を考えているなら、自分の市場価値をまず把握しておきましょう。
大企業を辞めるといっても、自分の希望の求人と自分の市場価値がマッチしているとは限りません。今の自分でどれだけ勝負ができるのかを把握しておきましょう。
特に大企業で働いていると今の企業内で完結してしまうことが多く、市場価値をあまり理解できていない人が多いです。
早めに登録しておかないと、
- 時間がかけられず、求人を探せない
- 人気求人が締め切ってしまった
- 転職の仕方が分からず、ライバルに先を越された
などになってしまいます。転職は他のライバルと差をつけられるかが重要です。早めに登録だけはしておきましょう。
大企業からの転職におすすめの転職エージェント
※こちらも大手転職エージェント。サイト内の転職人気企業ランキングが便利。
転職エージェントのパソナ|丁寧な対応に定評あり
※大手中堅の転職エージェント。面接対策などの丁寧な対応が好評。
最大手のリクルートエージェント|転職業界の実績No.1
※転職エージェント最大手で求人が豊富。転職初心者は登録しておきましょう。
おすすめキャリア支援サービス(相談無料)
ポジウィルキャリア|マンツーマンの手厚いキャリアサポート
※勢いのあるキャリア相談サービス。本人が納得のいくキャリアを構築してくれる。
きづく転職相談|きづきに焦点を当てたコーチング
※「何をすべきなのか」の気づきを与えてくれる新しいコーチングサービス
マジキャリ|マンツーマンのキャリアコーチング
※転職エージェントのサービスもあり、豊富なキャリア知識からアドバイスを受けられる。
大企業を辞めたいと思って辞めた実体験


参考までに、私が大企業を辞めた体験談を書いておきます。
大企業を辞めたいのに行動できず
大企業で働いていたのですが、そもそもがまったくやりたくもない仕事内容でした。
理系なのにコールセンター配属にされ、やる気は出なかったのですが結果を出さないと意味がないと思い仕事に没頭します。
ですが、正直ずっと「あ、大企業向いてないわ」と思いながら働いていました。
でも、転職も怖いしなんだかんだ大企業だしってことで、我慢しながら仕事を続けていました。今思うと、かなり時間を無駄にしていましたね。
仕事の実績は残していたので、途中から本社の希望部署に異動になります。
「自分の希望部署でも前向きに仕事ができないなら転職しよう」と実は決めていました。



ベンチャーに転職は正解だった
結局は大企業にしっくりする感じがなく、ベンチャー企業に転職することになりました。
ベンチャー企業が全部良いって言うつもりはないですが、幸いにも自分のニーズにはマッチしていたのでやりたい仕事もできてますし、楽しく過ごせています。
裁量権を持って、自由に仕事を進められるのは自分に合っていました。



まとめ:大企業を辞めたいなら辞める!
さて、今回は大企業を辞めたいと思った時にどうすればいいのかについて解説してきました。簡単にまとめておくと
・辞めたいと思っても、一度冷静に考える
・大企業はメリットもあればデメリットもある
・転職で得るものもあるが、失うものもある
・最終的には飛び出さないと分からない
・まずは試しに転職活動してみるのがおすすめ
ということでした。
別に、気軽に大企業を辞めればいいと言っているわけではありません。もちろんパワハラなどで精神的に追い詰められるのであれば、絶対に辞めた方がいいと思います。
ただ、大企業で働くということは恩恵を受けていることが多いです。そのリスクなども考慮して納得のいく退職であればいいんです。
大企業を辞めたい場合も、一度は冷静に考えて納得のいくキャリアを踏んでいきましょう!
大企業からの転職におすすめの転職エージェント
※こちらも大手転職エージェント。サイト内の転職人気企業ランキングが便利。
転職エージェントのパソナ|丁寧な対応に定評あり
※大手中堅の転職エージェント。面接対策などの丁寧な対応が好評。
最大手のリクルートエージェント|転職業界の実績No.1
※転職エージェント最大手で求人が豊富。転職初心者は登録しておきましょう。
おすすめキャリア支援サービス(相談無料)
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きづく転職相談|きづきに焦点を当てたコーチング
※「何をすべきなのか」の気づきを与えてくれる新しいコーチングサービス
マジキャリ|マンツーマンのキャリアコーチング
※転職エージェントのサービスもあり、豊富なキャリア知識からアドバイスを受けられる。
今回は以上!





